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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第63章 変化と進歩と計略と


暗いところへすっと沈んでいく感覚から、明るい水面へ浮かんでくる感覚。

また、暫くの間意識が飛んでいたらしい。

身体を拭くタオルの感触で覚醒する。
目を開けると、優しい瞳で微笑む彼の姿が映った。

「ぁ……」

「みわ」

涼太はサイドテーブルにタオルを置くと、優しく抱きしめてくれた。

激情に駆られた涼太に半ば強引に抱かれたけれど、全く痛みは感じなかった。

感じたのは、彼の熱だけ。
熱に浮かされているような、そんなセックス。

深く深く繋がって、一体化してしまったようだった。



「……みわ、ご」

「涼太、謝らないでね。……謝るのは、私の方」

涼太の髪が、汗でしっとりと濡れている。
肌も、まだ熱が残っていた。


「……え?」

「涼太以外のひとに触らせて……ごめんなさい」

彼が見せた、恐ろしいまでの怒り。
彼にあんな事をさせてしまって……申し訳なさしかない。

マクセさんを殴った右手の拳を、そっと握った。



「……ごめんなさい」

お酒を飲まされて……記憶を無くして、彼以外のひとに触られて。

自分の馬鹿さ加減に腹がたつ。

「いいっスよ……オレが上書きするから」

涼太の大きな手が、太ももから腰まで撫で上げた。

「んぁっ……え……?」

「上書き、させて……?」

男性とは思えない妖艶な瞳に吸い込まれる。
宝石のような、美しい瞳。
これは、もしかして。


「涼太……ねえ?」

冗談でしょう?
もう、何度いったか分からない。
腰には全く力が入らないのに。

「ね、待って、私、もうもたないよ。
1回したら、十分だよ……?」

「オレは毎回新しい気持ちで抱いてるっスよ」


涼太が胸に顔を寄せてくる。

「やっ、そういう事じゃなくて」

太腿に、硬くなったものを感じて驚愕する。

「う、うそ」

「みわが気持ちイイからまた反応しちゃったっス……責任、取って?」




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