第63章 変化と進歩と計略と
「あ……ッ!?」
うそ、いつもはもっとゆっくり……!
「んぁ、あぁッ!」
乱暴とも言える勢いで、脳みそまで掻き回されているような快感が走り抜ける。
十分なほど潤った蜜壺からは、指が動くたびに卑猥な水音が鳴り響いた。
「一気にこんなに咥え込めるの?
……サイコーにエロい、みわ」
いや、意地悪……!
思わず耳を塞ぎたくなるような事を言われているのに、身体の熱は上がっていく一方。
いつもよりも本数が増やされた指が暴れるたび、おかしくなりそうなほどの快楽に身体がぶるぶると震えてしまう。
「ああああぅ、あ、あぁッ!!」
タイミングを見計らったように陰核も合わせて刺激され、私の身体はいとも簡単に絶頂を迎えた。
「……ねぇ、知ってる? 女のコのココって、男のモノに合わせて形が変わっていくって」
「……っあ、え……ッ?」
カサッと微かにビニールの音が耳に届いたと思った瞬間、熱くて硬い塊が私を貫いた。
「あぁぁああ……ッ!!」
「ほら、オレの形になってる……」
ゴリゴリと音がしそうなほど、まるでナカが抉れているのではないかと思うほどの衝撃。
いったばかりの身体には刺激が強すぎる。
「ぅあぁあッ!」
「……みわ……ッ」
その甘い囁きに、身体だけではなく、こころまで震えた。
求められている。
このひとに。
こんな幸せな時間があるんだろうか……?
進むほどに質量を増していく涼太。
カタチがハッキリと分かるほど、私のナカは彼を包み込んで離さない。
「あッ、あ……ッ! りょ、た」
その拷問ともいえる快楽に呼吸もままならず、胸は浅く上下するだけで全く酸素を取り込む役割を果たしていない。
彼が一番奥まで届くと、更に奥を抉るようにぐいぐいと腰を押し付けてくる。
「アァ……ッ! 涼太、も、おく、だめ!」
涼太の腰の動きは止まらない。
子宮まで貫きそうな勢いだ。
「みわ、もっと、もっと奥まで入らせて……」
「んぅーーーーッ……!!」
その貪欲な動きに、下半身が溶けそうな程の快感が染み出し、一気に絶頂まで突き上げられた。
また、この感覚。
以前、スローセックスの時にも感じた、全身を包み込むような絶頂感。
あの時とは状況も全く違うのに、脳が痺れるほどの快感に襲われた。