• テキストサイズ

【黒バス:R18】解れゆくこころ

第63章 変化と進歩と計略と


あの野郎。
嘘つきやがって。

何が彼女の部屋まで送った、だ。

酔い潰れたみわ……マクセサンの部屋……
彼氏のオレに嘘をつく……

いやな結果しか残らない。
まさか、眠っている間に犯され……


『涼太、もしかして浮気とか……疑ってる?
私、浮気なんてしてないよ!』

みわ。そーじゃないんスよ。

「そんなん、疑ってないっスよ。
ねえ、正直に聞くけど、変な事されてない?」

『変な事?』

ああ、こういう話に関しては本当にみわは話が通じない。

「……寝てる間に無理矢理触られたり、とか、挿れられたり……とかっスよ」

『ええッ!?』

スピーカーの向こうで、ガタガタッと動揺している音がする。

『な、ないよ! ないない!
流石にそんなのされたら、起きるもん!』

どうかな。
酔い潰れていたら、そんなの分からないはずだ。

ああ、焦れる。

「みわ、早く帰ってきて」

『え、あ、う、うん、今日の夜には』

「オレが奥まで調べるから」

『は、はあ!?』

今度はバサッと重たい物が落ちる音が聞こえた。





気持ち良く微睡んでいた感覚は何処かへ飛び去ってしまった。

昨日の電話。

アイツの様子はどうだったか。

今思えば、無駄に謝っていた気もする。
クソ……なんで、あんなヤツを信用したんだ。

やはりダメだ。
彼女は縛ってでも自分の傍に置いておかないと。

みわは、絶対に渡さない。

オトナの男だろうが、金があろうが、地位や名誉があろうが。

思考を遮るように鳴り響いた目覚まし時計を、乱暴に叩いて止めた。



/ 2455ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp