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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第13章 肌


「みわっち、オレの……当たっても気にしないでいてくれると、助かるんスけど」

「……え、うん……わかった……」

今は通じたらしく、恥ずかしそうな様子で言うみわっち。
オレもシャツを脱いだ。

「……わッ!」

「みわっち? ……どしたの?」

「……あ、あの、筋肉が……すごいなって……」

練習終わってからとかも結構場所気にせず脱いでるから、見慣れてるかと思ったら……

「そっスか? なんかハズカシイっスね」

オレがトランクス一枚になると、みわっち自身はさっと布団の中に隠れてしまった。

……マジっスかー……
これ、マジでほぼ全裸っスかー……

オレ、耐えられるのか?
既に興奮状態なのに? 無理じゃね?

っていうか、みわっちどうしちゃったの?
嬉しいけど……この展開。どうして。

オレに気を遣ってる?

……考えても分かるわけないっスね。
観念したオレも、布団に潜る。

「黄瀬くんの身体……きれい……」

みわっちが、オレの腹筋を指でなぞる。くすぐったい。

「えー、そっくりそのまま返すっスよ」

「ぎゅって……して……いい?」

なんなんスかもう! 可愛すぎ!
胸、当たってるし……

ついでに、みわっちの下腹部のあたりに大きくなったオレが当たっている。
いてて……もう、めちゃ膨張してる……

なんてゴーモンっスか。これ。

でも、人肌が最高に気持ちいい。
体温が、同じになっていく感覚。

抱き合ってるだけなのに、心が満たされていくのが分かる。
肌と肌が触れ合ったところから、溶けていく。
熱い肌に勿論興奮はするものの、それ以上に安心する。

「……みわっち……」

「きせくん……あったかい……」

もう、わけわかんねー。
アタマ真っ白だ。

「ご……っ、ごめんね、怖いって言っておきながら……こんな……」

「……いいんスけど、無理してない?」

「……するのは怖いけど、黄瀬くんが怖いわけじゃなくて……黄瀬くんには触れていたいの……この気持ち、どうしたらいいか分からなくて……へ、へん……かな……」

なんか、くすぐったい。
オレは男だから勿論抱きたい、けどこうして、温もりを感じているのも悪くないと思えた。



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