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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第62章 卒業


レストランでの謝恩会自体はその後、後輩たちの催し物。

某イケメングループや某アイドルグループの曲を完璧な振り付けで踊り、大いに笑いを誘った。

その後は卒業生からの挨拶で終了となった。

生徒はその場で解散となるが、どうやら保護者は更に、カントク達との二次会に参加するらしい。




「黄瀬! 神崎! 二次会こいよー!」

森山センパイの声が響く。

「え? 二次会があるんスか?」

どうやら、レギュラーメンバーだけでどこかに行くらしい。

「どこ行くんスか?」

センパイ達はニヤリと笑った。





「……体育館、っスか?」

そこは、いつもの場所。
海常高校、バスケ専用の体育館。

「3 on 3、やろうぜ。バッシュ持ってこいよ」

「……マジ、っスか」

「大マジだよ。3年対オマエらな。
神崎、審判頼むぞ」

「……はい!」

みわは満面の笑みでスコアボードとボールを取りに行く。

すぐに、天井に収納されていたメインゴールが音を立てて下がってきた。



「これがオレたちからの最後のプレゼントだ。
訛ってるオレらに負けんじゃねーぞ?」

「……モチロンっスよ!」



一夜限りの、いや……これが最後の、このメンバーでのバスケ。



オレを変えてくれた、笠松センパイ。

オレを支えてくれた、小堀センパイ。

オレを信じてくれた、森山センパイ。



センパイ……ありがとうございました。




"青の精鋭"

海常高校の伝統は、しっかりと繋がれた。















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