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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第61章 恋人達は愛に誓いを


気付いたら、マクセサンとみわは体育館から姿を消していた。
カントクは変わらずそこにいるのに。

もう日は暮れた。
まだ戻って来ない。

まだ。


まだ。


数分おきに時計を確認し、そのたびにイライラして、焦れる思いで練習に参加していると、集中していないと早川センパイに怒られた。

クソ。

あいつ、みわに手ぇ出してないだろうな……。




「集合ーーー!!!」

センパイの号令で集合し、カントクを囲んで整列する。

「お願いします!!」

「あー、皆に伝えておく事がある。
朝挨拶したマクセだが、暫くウチに通ってお前たちの練習相手になってくれるそうだ」

ざわつく部員たち。

アイツ、スパイじゃないんスか?
ホントに信用して大丈夫なんスか……。

「一時的とはいえ、ウチの全体的なレベルアップを手伝ってくれる大事なコーチだ。
失礼のないようにな」

「はい!!」

皆、目を輝かせてる……。
嫌な予感しかしないな。

「いやー、学校は冷えるねえ。
体育館の熱気がせめてもの救いかな」

ノーテンキな声でマクセサンが帰ってきた。

後ろにはみわがいる。

みわの表情に変化がないか、じっくりと観察した。

…………ぱっと見ではいつものみわだ。

じっとみわを見つめていると、視線に気付いたみわがこちらを見た。

目が合って、微笑んでくれる。

ああ、可愛いな。

「よし、最後は締めのミニゲーム!
早川の指示に従って各コートに入れ!」

カントクの号令で、再度解散した。

みわは相変わらずカントクとマクセサンと3人で何かを話している。

……この鬱憤はバスケで晴らすしかないっスね。

ミニゲームではあったが、今日はまずまずの仕上がりだった。


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