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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第61章 恋人達は愛に誓いを


「はっ……ん、ん……?」

目の前がぼやける感覚に抗えず、足の力が抜け、くたりと涼太に体重を預けてしまう。

後頭部を押さえていた手は、既に腰へと回されている。

息が、くるしい。

唇の角度が変わる合間の酸素すら涼太に呑み込まれてしまっているのか。

さっき私がした触れただけのキスが、何十倍にもなって返されている。

「ぁ……ん」

まるで、身体が繋がっている時のキスだ。

みわが欲しい、みわと奥までもっと繋がりたい、そういう思いが伝わってくるようで。

昂る涼太自身が当たっているのを感じる。

そしてあの快感を覚えている私の身体も、彼を受け入れられる状態へと勝手に準備を始める。

唇が、アツイ。
顔が、アツイ。
身体が……下半身が、アツイ。

まるで活火山のように、体内で爆発を待つ燻る熱を感じている。

「んん……」

しかし、彼は解放してくれない。

絡め取られた指は、さらなる繋がりを求めているように、まるで愛撫をするように動いている。

もう、限界。
頭がまっしろ……。

久しぶりすぎる彼の熱情に、意識を保っているのすら困難になってきた。

何かに縋るように、涼太の背中をギュウと握る。

それすらも彼を煽っている事に気づく余地はなかった。

「みわ、舌、出して」

重なった唇は解放され、妖艶な琥珀色の瞳に、ねだるように要求され。

その甘ったるい声が脳にまで入り、勝手に神経系を乗っ取ってしまったかのよう。

「はぁ……っ」

言われるがまま僅かに舌を出すと、涼太の唇に食まれた。

「みわ、もっと」

ハァハァとまるで犬のように荒い息を吐きながらもう少しだけ舌を出すと、同じように唇にぱくりと挟まれた。

「もっとっスよ……」

も、もっと?

命令され、完全に興奮しきった頭で、遂には大口を開けて舌がそのまま抜け落ちるのではないかというくらい、長く出した。

「……そそ」

涼太の舌が私の舌の表面を舐め、裏の筋まで舌で愛撫される。

「んぁう……」

出し切った舌を味わうように吸い付いてから、彼は微笑んで言った。

「……甘い、っスね」

微かに、チョコの香り。

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