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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第59章 すれ違い


一体何が起きたのか一瞬分からないでいると、浮いた身体は放り投げられたように飛んだ。

なに!?
落ちる!

しかし、背中に感じたのは床の感触ではなく、ベッドのスプリング。

「いっ……たぁ……」

痛いというよりも、驚きの方が大きい。

目の前には涼太。

……となると、涼太に捕まってベッドに投げ飛ばされた、という事になるんだろうか?

突然の出来事に、心臓がバクバクしている。

もう、さっきから一体なんなの?

「……涼太、さっきからどうしたの? 何か言いたいことがあるなら、ちゃんと」

そこまで言って、唇が塞がれた。

氷のように冷たい唇。

若干温度が高い舌がチロチロと下唇を舐め、口内に侵入すると、私の舌をねだるように深く吸い付いた。

「んっ、んん……!?」

こんなキスに応じてはいけないと拒絶の意思を見せても、涼太が怯む様子はない。

熱を持った長い舌が口内を探るように走る。
甘い、甘いキスに呑み込まれていく。

「っふ……んっ」

冷えた身体が内部から熱くなっていくのを感じる。

なんて単純な身体か。

「ぷ、は……っ」

唇が離れると、涼太はまた艶かしい表情でシュルリとネクタイに手をかける。

かっこいい……

その動きに思わず目を奪われた。
なんて格好いいんだろう。

と思っていたのも束の間、彼の大きな手が私の制服のスカートにかかる。

「涼太……っ、何するの!」

「何って……制服、汚れちゃうっスよ……」

「よ、汚れるようなこと、しなければいいの!」

事もあろうに涼太は、私のスカートとショーツを一気に下ろした。

「きゃあ!」

上はまだブレザーを着ているというのに、下だけ何も着けていない状態になり、顔から火が出そうな程に恥ずかしい。

咄嗟に両手で股間を隠した。

涼太は微笑みながら自分のシャツのボタンに手をかける。

その動きがまた非常にいやらしく、美しく見えて、下半身が疼いたのを感じた。

両手でシャツを脱ぐと、鍛え上げられた美しい身体が姿を現し、また目を奪われた。

涼太はそのまま、下着も脱いでしまう。

下半身は、既に腹部に張り付くかという位そそり立っている。

その美しい彫刻の様な姿に、心臓が破裂しそうな程脈打った。





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