第58章 すべて受け止めて
みわが絶頂を迎えると膣内の締まりはより強くなり、一気に持っていかれそうになる。
荒い息を落ち着かせるように、少しだけ深呼吸をした。
「ひぁ、あ、あぁ……」
みわは膝や身体をガクガクと痙攣させ、かなり辛いかもしれない。
でも、お尻を高く上げ、アナルまで無防備に曝して喘ぐ姿が可愛すぎて、終わりたくない。
もっともっと繋がっていたい。
愛液は既に太ももを伝って流れるほど溢れている。
「あんあ……ぁ……」
きっともうとっくに限界が来てるだろうに、止めて欲しいとは言わずにオレを受け入れ、掠れた声で啼いている姿に、胸が痛んだ。
それなのに吐精したい欲が抑えられずにぐっと腰を掴む手に力を入れ、オレはひたすら腰を振った。
自分勝手すぎる。
分かっているのに。
「くっ……みわっ……」
「あッ! あああッ!!」
下腹部や陰嚢がぶつかるパンパンという音、ズプズプという卑猥な水音を響かせ、みわの喘ぎ声がか細く、弱々しくなるまで貫き、射精した。
ちゃぷん。
ふたりが入っている浴槽でみわが指を動かすと、ちゃぷん、と可愛い音がする。
その水音が、なんだかとても癒される。
ちゃぷん、ちゃぷん。
腕の中にいるみわはぽーっとした目つきのまま水面を見つめ、微かに指を動かし続けていた。
「……みわ、大丈夫?」
惚けている様子が少し心配で声をかけると、力なく微笑んだ。
「幸せなのが、こわい…」
「怖いんスか?」
「幸せにね、なっちゃいけないんだよ……」
ぽつりと、なんの感情もなく呟いた。
「どうして?」
みわの返事はなかった。
ちゃぷん。
水音だけが響いた。