第58章 すべて受け止めて
鏡に両手をついてお尻を突き出す格好になっているみわの姿は刺激的すぎる。
更に、何度もオーガズムを味わった秘部からは、とめどなく蜜が溢れ出ている。
堪んねぇっス……
誘われているように感じてしまうのは、その中がどれほど気持ち良いのかを十分に知ってしまっているからだろうか。
下半身は、今にも暴発しそうなほど膨張している。
ローション用のマットでもあれば、みわの身体が冷えずに出来るのに。
流石に、冷たい床の上で組み敷くのは気が進まない。
ここでこの先をするのには、体位が限られてしまう。
ベッドに戻って、じっくり抱きたい。
「はぁ……っ、りょう、た……」
「ん〜……?」
上半身に腕を回して支え、汗で張り付いた髪を避けてやると、快楽に蕩けた目をしっかりと合わせて言った。
「このまま、して……」
「え……」
「後ろから……して」
「なん……で」
まさかの発言に、咄嗟に言葉が出て来なくなってしまった。
「涼太……私が怖がっていて出来ないの、治してくれようとしたんでしょう……?」
「……えっ、と……」
確かにそう思って鏡を使った。
でも、それを押し付ける気は全くないし、こうやって触るのから少しずつ慣れればいいな、という希望程度だ。
長い間あんな目に遭っていた恐怖がそんな簡単にどうにかなるとは思っていない。
だから、後ろから貫くつもりなどなかった。
「私……涼太の事、大好き。だから、だいじょうぶ。お願い」
「……でも……」
「おねがい……」
みわの目から大粒の涙が零れた。
「涼太で……わすれ……た、い……」
気づいたら、抱きしめていた。
この子の苦しみ、全部オレが解放してやりたい。
改めてそう強く思った。