第58章 すべて受け止めて
今なら、私はあなたを変えてあげられる事が出来るのかな。
今のあなたは私なんかの一言で動揺し、喜び、傷付く。
身体を重ねた時は、気持ちよさそうに、幸せそうにしてくれる。
幸せになる資格なんてない私の側に居て、涼太は幸せになれるのかな。
『私は絶対幸せになってはいけない』
いつからだったか、頭の中にはいつもこの言葉が棲みついていた。
心の底から嬉しいと思った事なんて記憶にない。
自分の未来なんて想像した事もない。
幸せになりたいなんて大それた事、願った事すらなかった。
……でも今、私は幸せだ。
今日はどうしてこんな事ばかり考えてしまうんだろう。
なんだか色々な事を考えていたのに、涼太が陰核を吸う舌と陰部に埋め込まれた指を同時に動かした途端、全てがどこかへ飛んで行ってしまった。
「あ、やぁ……ッ!」
別の生き物のように赤い舌がぬらめいて、弱いところをどんどん吸い、責めてくる。
「みわ、何考え事してるんスか?」
「やっ、それ、刺激がッ……強すぎ……!」
きもちいい。
私の陰部に顔を埋めている、美しく煽情的な目をした涼太の姿に愉悦を覚えた。
「……ま、また後で教えて貰うっスけど」
指がぐいぐいとナカの一点を押すと、尿意を感じてしまい焦る。
「やめ、やめてそこ、だめっ……」
「……ここ?」
この感覚、前にもソファで触られた時に感じたやつ。
「やっ、やだ、あれは恥ずかしいから、やぁ」
涼太は分かってやってる。
下半身がずくずく疼くその一点だけを責めているのが分かる。
涼太の顔の目の前で大股開きで秘部を曝し、今から更に醜態を曝そうとしている。
「やっ、やめてぇ、お願い……っ!!」
「だーめ」
涼太が陰核をより強く吸い、差し込んだ指を激しく出し入れすると一気に上り詰めてしまい、腹部に入れていた力が抜けてしまった。
「アア…………ッ!!」
びくん、びくんと全身が痙攣する。
強烈すぎる絶頂感に、上半身が仰け反った。
「……やだ、でちゃ、だめッ……!」
涼太が指をずるりと抜くと、痙攣に合わせて秘部から何かが噴き出しそうになるのが分かる。
「あッ! やあッ……!」
最早、全く力の入らない身体は秘部から大量の透明な飛沫を噴き出し、涼太の顔に浴びせてしまった。