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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第58章 すべて受け止めて


「プッ、ふたりとも泡だらけっスね」

涼太は再びレバーをひねり、シャワーを出した。

使っていなかった数分の内に水道管が冷えたのか、最初は冷たい水が出てきて、撥ねた水滴に身体を震わせた。

暫くそうしていると再び熱いお湯に変わり、涼太が丁寧に身体の泡を流してくれる。

「……キレイになったっスよ」

「うん……」

「じゃあみわ、約束」

「あ……っ」

強い力で浴槽の縁に座るよう誘導されると、両足を大きく開かれた。

「わ、ちょっと……!」

足を閉じようとしたのに、すかさず涼太が足の間に滑り込んで来て、閉じることはかなわない。

「ま、まって……」

こころの準備が全く出来ていない。
息を整えようとした所に、突然涼太の唇が陰核を包んだ。

「きゃ……あっ!」

待って、待って。

これ以上にないくらい足を広げられていて、秘部は涼太の前でぱっくりと口を開いてしまっている。

「みわのココ、キレーなピンク色」

つつ、と指が表面をすべる。

「あ、っ」

「あれ……もう随分と濡れてるっスね……」

指を離すと、透明な粘液が糸を引いた。
上目遣いの涼太は、いたずらっ子のような無邪気な微笑み。

「やッ、恥ずかしい……!」

既にそこは燃えそうなほど熱くなっている。
これ以上、刺激しないで。

願いも虚しく、涼太は指を増やして指を挿入してきた。

「あ……ンン!」

言葉とは裏腹に、なんの抵抗もなくすんなりと彼の指を咥え込んでしまった。

涼太が顔を染めて興奮しているのがわかる。

付き合う前の涼太は、バスケをしている時以外は基本的には冷めていて、何をしてもこころからの笑顔というのは見られない、そんな感じだった。

女子生徒に囲まれている休み時間、窓の外を見ている授業中。

なんでもソツなくこなせていつも注目の的なのに、涼太自身ですら自分自身には興味がないようだった。

時折見せる寂しそうな表情。

欲しいと熱望しているものはあるのに、どうせそんなものは手に入る筈がない、そんな風に諦めたような目。

自然と、そんなあなたを変えたいと思ってしまっている自分がいた。

でも当時の私は、自分のことばかりでそんな彼を助けてあげられる余裕がなかった。

でも、今なら。




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