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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第57章 透明な君


みわの身体を堪能しながらする撮影なんて、これ以上贅沢なものがあるんだろうか。

みわの身体が微かな快感に震えている。

指を絡めて握った。

バシャッ

「……ちょっとストップ」

ここで、監督が初めて声を掛けた。

……流石に、調子に乗りすぎっスか?

「黄瀬君、凄く良いんだけどね、やっぱり彼女の透明感ももっと生かしたい」

「ハイ」

「彼女はどう頑張っても顔出しNG?」

「NGっス。一般人なんで」

「目から上、だけなんてのもダメかなあ。その綺麗な目を残したい」

「目、っスか……」

確かに、みわの目は美しい。
見つめていると吸い込まれそうな、でも心が癒される不思議な目をしている。

「黄瀬君の肩口に抱きついて、目から上だけを出すってのはどう?」

「……ウーン、あとは本人次第っスけど」

「まあ、撮るのはタダだ。撮らせて欲しい」

……撮るのはタダじゃないと思うんスけど、監督がこう言う以上、無碍にもできない。

「みわ、聞こえた?」

「ぁ……はぁ……」

みわは顔を枕に深く埋めたまま、羞恥に顔を染めている。

まるでセックスしてイッた後のような表情だ。
両手で胸を隠しているのも最高にエロい。

「……大丈夫スか」

「う……ん……こんなところでキスして、なんか言われたりしないの……?」

「写真には写らないから問題ないス」

背中に腕を入れて起き上がらせると、くたりと上半身をオレに預けた。

「撮った写真は後で皆で確認するから、とりあえず監督のオーダーに応えよう」

「……ん」

固く口を引き結び、決意したように頷いた。

「肩に……」

みわはそっと顔を肩口に寄せた。

身体を強く抱きしめると、何も身につけていない胸がオレの胸に押し付けられる。いつもの柔らかさだ。

揉みしだきたい衝動をグッとこらえた。

「えと、これで私はどうしたら……」

「みわ! 黄瀬君に恋をしてる設定でいくつかポーズ取れるかな!?」

監督から無茶な依頼が入る。
この緊張状態でポージングは無理だろ……。

「……はい。やってみます!」

「……みわ!?」

まさかの、快諾。


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