第10章 接触
みわっちの横に寝転び、背中に手を回す。
優しく背中を撫でると、まるで懐いた猫のように、オレの胸にすり寄ってきた。
ほっぺたの柔らかい感触が胸に触れる。
薄いTシャツごしに、みわっちの体温が届く。
なんだろう、この感覚。
胸がほわっとあったかくなって……。
何故だかたまらなく愛しくなり、思わずみわっちを抱き締めた。
細い身体だ。
「ん……きせ、く……」
いけね、起こしちゃったっスかね。
……と思ったけど、どうやら寝言らしい。
確かに、身じろぎひとつしない。
意識は夢の中にいるみたいだ。
オレの夢、見てるんスか?
……なんか、なんか嬉しい。
みわっちが起きないのをいいことに、彼女の体温を楽しむことを続けた。
キツい練習が終わってぐったりしてる時に彼女の笑顔を見ると、元気を貰える。
いつも応援してくれてる。
いつでも見てくれている。
オレのくだらない話もちゃんと聞いてくれる。
落ち込んでる時は優しく励ましてくれて。
みわっちが、何事も一生懸命取り組む姿を見ていると、オレも頑張らなきゃって気になる。
いつの間に、こんなに夢中になっていたのか……。
自分でも気が付かないうちに。
オレ、試合絶対勝つっスから、応援しててね。みわっち。
みわっちの気持ち良さそうな寝顔を見ていたら、オレもうとうとと夢の中へ誘われていった。