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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第56章 信頼のかたち


「あの優しい子、どうなっちゃうかな? リョウタのせいで沢山の男に無理矢理犯されて。でも、クスリで良くなるはずだわ。やだ、ちょっとワクワクしてきた。写真や動画、楽しみにしててね」

ケタケタと笑っている。
……この状態の時のSariは危険だ。

「幸せしか知らない能天気なお嬢さんが汚れていく様が見ものね」

「やめろ」

「ねえ、じゃあリョウタ、抱いて」

「……なに?」

「貴方がみわちゃんを抱く時のように愛して、抱いて。また、さりあって呼んでよ」

Sariは無垢な笑顔でベッド上を転がりそう言った。

「……脅すつもりか」

「だって、今のままじゃ"無理矢理"って言えば済んじゃうじゃない。ちゃんと貴方の意志で、私を抱いて」

"無理矢理"で済むって?
ふざけるな。済むもんか。

そんな簡単じゃないことくらい、わかってる。

みわに話す時には、全てを失う覚悟で話さなければならない。

オレがした事は、そういう事だ。
他の女を抱くというのは、そういう事。

「ねえ、抱いて」

「………」

「24時間365日、彼女を守れると誓える? 私は壊すと決めたら全力で壊しにかかる。数分あればレイプなんて出来るんだから」

「……笑えない冗談はよせ」

「あら、本当だってば。私が電話1本かければ、あんな子すぐにズタボロよ。……試してみる?」

「やめろ」

この女を、止めなければ。

「今夜の事、帰ってから貴方はみわちゃんに話さないで」

「……何故だ」

「なんでも。今日言ったら許さないわ。言うなら、それなりに覚悟することね」





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