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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第56章 信頼のかたち


みわと体を重ねている時に感じる幸福感がある快感とは全く正反対の快感。

無機質な快感。気持ちが悪い。
それなのに、オレはすぐ射精した。

「も……気が、済んだだろ」

「うふふ、どうかな」

「うっ…………!」

頭がひどく痛む。
割れそうだ。

「あー……やっぱりあんな強いのいっぱい飲んだら、副作用が結構ありそうだね」

「うぅ……ア……」

いっそのこと、頭を取り外して投げ捨ててしまいたい気持ちになる。

「ごめんね。手段を選ばない癖が抜けなくって……。頭は痛いみたいだけど、興奮はするでしょ? この催淫剤、高いやつなんだから。代わりに気持ち良くしてあげるから、許して?」

なんの悪気もない声。

「ふざっ……けるな、よ……」

Sariは自由な身体で衣服を脱いでいく。

彼女の裸を見ても何にも感じないのに、下半身は勃起し続けていた。

みわ。
みわ。

「ふふ、みわちゃんがあんなに気持ちよさそうにしてたから、期待」

「やめ……ろ」

みわを裏切りたくない。
やめろ。やめろ。やめろ。

「綺麗な男の子が身動き取れずに犯されるって、興奮するね……」

「さ、り……やめ、やめてくれ……たの、む……から」

どんなに懇願しても、無慈悲にSariはオレに跨る。

「みわ……」

思わず漏れた、愛しい人の名前。

「みわちゃん、いい子なんだから大事にしなきゃダメだよ? 彼女に免じて、ゴム着けてあげようかなあ」

まるで遊んでいるかのような口調で、楽しそうにコンドームを着けるSari。

「……いいなァ、あたしもそんな風に想い合える恋人が欲しいなァ……」

「さり、あ、なんでも、するから……それ、だけ、は、やめ、やめ……ろ……」

「んーん。何にもしてくれなくていいよ。貴方達の仲が壊れて欲しいだけ。あたしは気持ち良くなりたいだけ」

だめだ。
そもそも彼女には大事なものが欠落している。

情に訴えかけるなんて無駄な事だった。
分かっていた筈なのに。

「ん、入るかな……」

Sariがオレのものに手を添え、上に乗って腰を沈めてくる。

「う、ぅ……」

ずぶりと膣内に挿入される感覚。
半分くらい身体ごと痺れていて、鋭い感覚はない。

「あ、ン……大きい。最高」

みわ……。


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