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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第56章 信頼のかたち


彼の肌に赤く残った跡を見て、はしたないほどに興奮している。
しかし、やはり普段の性欲とは異なるような、ひどく衝動的なもの。

掴み所のないその感覚に頭を悩ませながら、涼太が拒否しないのをいいことに、心臓の部分にまた印をつけた。

ピクリと腹筋が動く。
綺麗な身体。

上下する胸に、涼太の息遣いが荒くなっているのを感じる。

唇と舌を下腹部に這わせて、彼の下半身の衣服に手をかけた。

そこで初めて、涼太の手が拒否するように
脱がしかけた私の手にかかる。

「……みわ……そこは」

ここは、なに?
もう汚れているとでも言いたいの?

割り込んできた涼太の手の甲に口付けて、その長くてしっかりした指を口に含んだ。

ちゅぱっと赤ちゃんがそうする時のような水音が響く。

この指1本、爪1枚ですら、私のものだ。
この衝動を、止められない。

「……っ」

涼太の手が緩んだのを確認して、下半身の衣服を下着と共にまとめて下ろした。
脱がす時にも引っかかりを感じたが、そこはもう興奮して大きくなっていた。

心臓から曲線を描きながら、降りてくる赤い印の終着点にしようと内腿に口付けをし、強く吸う。

ちろちろと舌を動かし、陰嚢を口で優しく包む。

「みわっ……!」

屹立はどんどんと硬さと大きさを増しているのに、ここは柔らかい。
涼太が腰だけではなく、足までピクリと反応させた。

「みわ……ダメ、っス」

ダメと言いつつ、涼太はそれ以上の抵抗をしない。

唇ではむはむと食べてしまうように愛撫して、そのままそり立つペニスに優しくキスをした。

フェラチオというよりも、気の向くまま唇を這わせ、先端から漏れ出てくる液体を吸い取るだけ。

ある程度味わって満足したら、唇を太腿から下へ移動していく。

内腿から膝、膝裏からふくらはぎ、足首へと下りていき、靴下を脱がせて足の甲を通って足の指まで舐めた。

普段、涼太が私の全身を愛してくれる時のように、くまなく、全身を舐めた。
……体勢的に、背中に触れられないのが、悔しい。


好き。
大好き。
何があっても。

ちゅ……と音を立てて唇を離し涼太と目を合わせると、彼は戸惑ったような表情をしながらも、はっきりと分かる程に興奮していた。



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