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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第55章 街へ出よう


……なんか……エロい……。

なんで女の子って……いや、みわってこんなにエロいんだろう。

オレがいつも拭いてあげてるのに。
なんかちょっと仕事を取られた気分。

拭いても拭いても拭いきれないらしく、追加で何枚かティッシュを取っている。

全部舐め取ってあげればよかった。
なんて、また怒られそうな事を考える。

……なんかオレ、どんどん変態臭くなってないか……?

みわを眺めながら、自分の処理はささっと済ませてしまう。

みわは赤い頬を押さえるようにしながらタイツを履き終えていた。



「……涼太、ごみ」

みわが鞄からガサガサと袋を出してきて、ゴミをそこに捨てるようにと促す。

「ん?」

確かに、ラブホじゃないから流石にここにゴミ捨てちゃマズイっスよね。

「ありがと。用意がいいっスね」

「……たまたま、エコバッグ代わりになるかなって入れてただけ……」

俯いて袋を閉じている姿を見て、ああ、この子は本当に綺麗になったなと思う。

元々清潔感のある素朴な感じだったのが、最近は色気まで出てきて……艶のある美しさになった。

「……涼太、どうしたの?」

「あ、なんでもないっス。みわに見惚れてただけ」

「ええ!?」

更に顔を赤くして、バタバタとオレに背を向けた。

「……なんか……カラオケって感じじゃなくなったっスね……」

「うん……」

あんなに熱く抱き合っていたのに、一種の気恥ずかしさのようなものを感じて若干気まずくなる。

まだ時間は残っているが、店を出ることにした。





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