第53章 初詣
「ひぁあっ!!」
今まで緩く、柔らかく撫でていた指が、突然力を帯びて奥まで挿入された。
「もー、昨日言ったばっかりなのに全然分かってないんスねえ。オレはみわしか見てないって何度も言ってるでしょ」
じゅぷ、じゅぷとナカが激しく掻き回される。
「大事な想い出なんて、みわとしかないっスよ」
身体はずっと欲しかった快感に打ち震えた。
「あぁ! あ、っあああ!」
だって、あんなに、あんなに素敵なひと。
私なんか、なんにもない。
「オレはもうみわしか抱かないっス」
「あっ、あ……な、なんでそんな、あ、さりさ、んの方が、すてきなのに」
「……みわ、オレは例えみわでも、他の女と大事な女を比べられるのは我慢ならないんスけど」
「んああう!」
ギュッと乳首を強くつねられて、感じた事のない痛みと快感に身体が仰け反った。
「は……みわ、焦らしたから? 濡れ方、すげぇ」
……お尻まで垂れてきているのが自分でも分かる。
恥ずかしい。恥ずかしい……!
「今日はゆっくり抱くって言ったっスもんね」
涼太はヒョイと私を抱き上げてスタスタと部屋に連れて行った。
「やあ、だめ! 足! 涼太!!」
頭に靄がかかったような状態。
言葉が紡げず、単語しか出てこない。
ベッドに降ろされると、すぐに極上のキスの嵐と熱い涼太自身が私に入ってきた。
「…………あ…………!」
頭の芯が蕩けて、叫びたいほど気持ちいいのに、あまりに気持ちよすぎて声を出せずにいった。
「……余計な事考えられないくらい気持ち良くなろ?」
Sariさん
涼太
私
Sariさん
だめ
頭が
破裂しそう
一番奥の弱いところを
熱くて硬い彼で擦られて
絶頂しか感じられなくなって
もっと、もっと涼太がほしい
ドロドロとした、醜い嫉妬心が支配していく。
「りょ……うた……つけないで……!」
「ん……? 何? どしたんスか?」
「そのまま、して……涼太の、こんど、む……つけないで、いれて……!」
ぜんぶ ほしい