第53章 初詣
「みわ、今日はそればっか。オレの好きなもの、そんなに知りたい?」
「えっ」
……そうだったっけ。
そうだったかも。
つい、私が一番涼太の事を知りたいだなんて思って……。
「教えてあげるっスよ」
涼太の手がカップをテーブルに置くよう誘導すると、ソファの肘掛け部分が頭の下になるように、私を押し倒した。
「えっ……ちょっと、りょ、ん」
温かい唇が重なって、啄むようにちゅっちゅっと吸われる。
「……みわとするキス、好きっス」
するりと腰のあたりから手が侵入してきてブラジャーに触れた。
「ちょっとちょっとちょっと涼太」
「……なんで下着つけてんの?」
「な、なんでって寝る前までは一応つけてるし……」
右手は器用にホックを外し、左手は既にお臍の辺りにスタンバイしている。
「みわのおっぱいも好き」
「や、ん 待って、待ってよ」
やわやわと揉まれるのがもどかしい。
涼太に触れられたところからじわりと熱が広がっていくみたい。
「……みわは触られんのスキ?」
「んっ……ん、……すき」
Sariさんにも、こうやって触れた?
「ん、いい子。オレはココも大好きっス」
優しく慰めるように、形の良い唇が先端に吸い付いた。
「あっ……」
「……いい子にしてたら、気持ち良くしてあげるっスよ」
「ん、んんっ」
「キスだけで濡れるココも好き」
片方の手が胸を離れ、腹部に沿ってするすると下がっていく。
「っ」
ショーツに忍び込んできた指が秘裂に触れると、自分でもわかるほどにぬるりと湿っていた。
Sariさんにも、こうやって……
「んっ……!」
「……Sariが、気になる?」
「……っ、気に、ならない」
つぷりと音を立てて指が入ってきた。
「んっあ」
「みわ」
「き、きにならない!」
「本当のこと言わないと、苦しくなるっスよ」
指が優しく緩やかに肉壁を擦り、弱い所を時々掠めるのが焦れったくてもどかしくて、堪らない。
「んっ、は……はぁ」
じわりじわりと燻る熱が頭の中にまで回っておかしくなる。
やだ、もっと……触って。
もっと、強く擦って。奥まで。
「みわ、言って。思ってる事、全部」