第51章 おかえり
「みわがオレを気持ち良くしてくれたから、お返ししなきゃっスね」
そう言って涼太は、言葉通り余すことなく全身を触り始めた。
「あっ、あ」
ネトネトと糸を引くのがいやらしい。
胸を揉まれると、何十本もの手が追いかけてくるような感覚。
「ほら、もう硬くなってる」
もっと触って、触ってほしい。
「あ……ぁん」
両手で乳首を摘ままれて、ビリリと電撃が走る。
「ホント、感じやすくなってくれて嬉しいっスよ……こっちはどう?」
そう言うと、涼太の指が秘部に入り込んできた。
「ぅああぁっ……!!」
「ぬるぬるしてるから、入りやすいっスね……」
いつもと違う。いつもは指が肉壁を割りながら侵入してくる感じだけど、今は大量の指で押し広げられて、口がぱっくりと開いている感覚。
温かいお湯が流れ込んできているのではないかと思うくらい。
「あ、やぁ、や……指、いっぱい、入れてる……ッ!?」
「いつもと一緒っスよ……? 気持ちいい?」
指が浅い所を擦る。
いつもよりも柔らかい刺激に、もっともっとと腰が動いてしまっていた。
「ここもしてあげないとっスね」
「キャア……ッ!」
陰核への刺激が加わって、頭の中が快楽に満たされる。
下半身に全く力が入らない。
「ああ、あぅ……あン、あっ、ああ……やっ、やあ……ッ!!」
興奮しきってしたせいもあって、すぐいってしまいそう。
「ア……アァ……!!」
涼太の身体にしがみついて耐えてもぬるついた指はあっという間に絶頂へと導いた。
「すぐイッちゃったっスね、みわ」
私やっぱり、今朝えっちした時から変だ。
頭の中心が、麻痺している。
何が正しいとか、何が間違っているとか、何も考えられない。
目の前の涼太のことしか考えられない。
「はぁ……っ」
「みわ? 顔が赤い。気分悪い? 上がる?」
「……りょうた……」
目が回ってきた。