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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第51章 おかえり


私の暴走にも涼太はちゃんと応えてくれて、下手くそなキスはいつの間にかリードされてる。

でもその舌にいつもの余裕はない。
全てを吸い尽くしそうなほど、熱く絡み合ってくる。ゾクゾクした。

「っ、みわ……出そう……」

「うん……だして」

「……待って、ここで出したら……お湯が汚れるっス……」

涼太は私の手を制止して、バスタブから出ようと立ち上がろうとしている。

別に、汚いものじゃないからそのまま出していいのに……。

私は足元が滑るから、立ち上がることはせず膝立ちになってヌルヌルを掬いながら触り続ける。

縁に座り、背中を壁に預けてはぁはぁと感じているのが可愛い。

時折、耐えるように顔をしかめると、美しい腹筋がくっきりと浮かぶ。

私しか見ていない、可愛い彼。
普段のカッコいい姿とは全く違う。

「……みわ、手の中に出しても……いい……?」

大好き。大好き。
独り占めしたい。

先端のぬめりを拭いながら手で擦り痙攣するかのように小さく震える先端を口に含んだ。

「……みわ!? ……うあッ……!」

舌を使いながら強く吸った途端、涼太の腰が震え温かい液体が勢い良く放出されて、私の喉の奥まで満たした。

「っくん……げほっ、げほ」

一気に飲み切れなかった分が気管に入りそうになって、ゲホゲホと色気なく噎せる。

「みわ、ごめん……! 飲まないで、出して!」

「ごほ、ごめんなさい、大丈夫……ちょっと変な所に入っただけ」

「……なんで飲んじゃうんスか……」

頬を撫でてくれた手もローションがついていて、ぬるりと滑った。
興奮状態はまだ、おさまっていない。

「……みわ、ごめん。ありがとう」

涼太が再びバスタブに浸かり、顔が近づいてくる。

目を瞑ってキスに応じようとした……のに、誤って後ろに体重をかけてしまい、足がつるりと滑った。

「あっ」

ばしゃん。

咄嗟に涼太が手を掴んでくれたものの、引き揚げられたのは既に顔半分まで沈んだ後だった。

「ぷはっ! あああ、髪まで浸かっちゃった…」

「飲んでない? 大丈夫? はは、ドジっスねえ」

そう言って私を見る目がすごく優しくて。
もう、好きじゃ足りないくらい好きでどうしたらいいの。



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