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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第51章 おかえり


今日は何度みわを抱いたかもう分からないが、回数を重ねるにつれて激しく淫らに悶え、乱れていった。

多分オレたちはお互い、心が離れてしまっていた期間を取り返そうとしていたんだろう。

「……それにしても、あんなになっちゃうんスか?」

眠りに落ちてしまったみわの頬を人差し指で軽くさする。

普段のセックスでも、人よりも理性的なみわの乱れあられもなく喘ぐ姿が見られて最高なのだが。

今日はシーツに大きなシミが出来るほど濡れ、喘いでいた。

「……勘弁して欲しいっス……」

すぐに達したから良かったものの、あんな風に誘われてしまっては自分の欲望を抑える自信がない。

避妊具を外し、生の膣肉を貪り、自らの欲に塗れた白濁液を子宮の中まで満たしたい。

そんな、汚い欲を。



「……ん」

みわの目が緩やかに開いた。

「気がついた?」

「あ……わたし、また……」

その目はまだぽーっと虚空を見つめている。

「……みわ、あんな風に煽っちゃダメっスよ」

挿入したままみわの身体に覆い被さり抱き締めた。

「我慢できなくなるっしょ……」

「……離れたくない」

強く抱きしめ返される。

「不安?」

ふるふると首を横に振っているのが分かる。

温かい肌。
もう、離さない。

「好きっスよ、みわ」

「わたしも……すき……」

嗄れたその声を、目を閉じてうっとりと聞いていた。

みわの香りに包まれている。

愛しくて、愛しくてどうしようもなくなり目を合わせ、ゆっくり唇を合わせると……

きゅるるるるるるるるるるる

「…………」

どちらかのものか、はたまたふたりともか、腹が盛大に鳴った。

その音を聞いたオレたちは鼻の頭を合わせ、くすくすと笑った。

「ふふ、ご飯つくるね。そのあと、お風呂に入っていい?」

「そうっスね」



みわは身体が驚かぬようにと、野菜たっぷりの雑炊を作ってくれた。

「んー、美味いっス」

「良かった。夕飯は年越し蕎麦かな?」

「あ、オススメの店教えて貰ったんスよ。夜、一緒に食べに行かない?」

「うん、行く行く!」

ああ、戻ってきた。いつもの空気だ。
それが何よりも嬉しい。



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