第51章 おかえり
「うん、だから……ね、ココ、オレ入らせて貰ってもいいスか?」
「ま、待ってよ、足大事にしないと」
「足に負担かけてないっスよ。大丈夫」
「あぁっ、あ……!」
膣に舌を差し入れると、みわの腰が躍った。
もう我慢できねー。
今日まで我慢した男子高校生を褒めてくださいっス。
入りたい。
ごめんね、今回ロクに前戯もしてなくて。
赤い顔で頷くみわを確認してからコンドームを箱から取り出す。
いつもは枕の下にいくつか入れておくのだが、さすがに今日は回数を重ねすぎて、枕の下にはもう入っていない。
あ、とふと思いついた。
「みわ、つけて」
「……え」
「ゴム」
「へ」
甘い空気とは程遠いみわの声に思わず吹いてしまう。
「え、私、が?」
「ダメっスか? つけてくんないの?」
「え、ええ、どこに!?」
……思ったよりずっと混乱しているらしい。
「……どこにつけるか、知らないんスか?」
みわの手を取り、興奮しきって屹立しているそれに触れさせた。
「し、しってる! しってた!」
我慢してたけど、その狼狽ぶりにまた吹き出してしまった。
その素直な反応が、苛めたくなっちゃうんスわ……。
「開けて」
みわが起き上がり、正座をして神妙な面持ちで袋を眺める。
「中で端に寄せて、キズつけないようにするんスよ」
みわの細い指が避妊具の袋をぴりぴりと開けている画というのは、どうにもなかなか淫靡なモノで。
恐る恐る取り出す姿が可愛い。
「……なんか、ぬるぬるしてる」
「裏表があるんスよ、ほら、こっち向き」
「こう?」
「ここが、精液溜まりになってて。空気が入らないようにつまんで」
「せいえき……」
その単語に何を想像したのか、耳まで真っ赤にして止まってしまった。
「エッチな想像した?」
「し、してないよ!」
みわの太腿に手を乗せて指を内側に滑らせると、全身がビクッと反応した。
わざと耳元で囁くようにする。
「してよ、想像」
「あっ……」
その態度に満足して、続きを促す。
「そのまま、被せて」
みわのふわふわした手の肉がオレの先端から竿までを撫でるかたちになり、思わず腰が引けた。