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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第50章 ウィンターカップ、その後


「……痛い? 怖い?」

「だいじょうぶ……あッ」

黄瀬くんにしがみついている私。
痛くも、……今は恐怖もない。

でも……この、感じた事のない感覚で自分がどうなってしまうのかが不安。

黄瀬くんが指を動かすとビビビッと響くような快感がある。

「あっ」

声が我慢できなくて、下半身がジワジワしてきてしまう。

時折ぽんぽんと頭を撫でてくれる手が安心するけれど……。

「みわ、可愛いっスよ」

甘い声がジンと耳に響く。

指はずっと一定のリズムで愛撫してきて、気持ち良さに腰が勝手に動いてしまう。

「あァ、やあ、なんかへん……」

何かがゾクゾクと這い上がってくる。
気持ちいいけど、なんかこわい。
なに、なに。
やめて。

「や、やぁ、黄瀬くん……! まって! あん、やっ……あぁ」

「みわ、そのまま……」

黄瀬くんの唇が私の唇に触れた。

「…………っ!」

途端、頭がパンッとなって弾けた感じがした。

爪先や頭の天辺へすごい勢いで迸る快感。
身体が硬直して、仰け反るのが分かる。

「っあ、っ、っ……」

一瞬、喉が詰まったように声が出なくなり、身体が勝手にビクビクと痙攣しているのを感じる。

この、感覚。
前に、病室で……えっちな夢を見て目覚めた時になった感覚と同じだ。

「……っ、はぁ……はぁ……!」

先程一瞬全身に入った力はすっと抜け、今は逆に全く力が入らない。

黄瀬くんはまた頭を撫ででくれる。

「今のが、イクって感覚。……気持ち良かった?」

「うん……でも……どうなっちゃうのかわからなくて、ちょっと怖かった」

それを聞くと優しく微笑んで、キスをしてくれた。

このひとの笑顔がすき。
このひとの声がすき。
このひとと一緒にいる時間がすき。
このひとが……すき。

恋とか愛とかは、分からない。
でも、この気持ちは分かる。

それで、いいよね?
伝えるタイミングを迷っているの。

「みわ、もっかい」

「はぁ……はっ、え……?」

もう1回?

「もっかい、イッてるとこ見せて」

覗き込んだ黄瀬くんの目が興奮で爛々としている。

「えっ、ちょっとあの、まって、むりむりそんなの、もう無理だよあの、あっ、ああッ……ァ……!」

言葉とは裏腹に、既に敏感になっている局部がジンと疼いた。




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