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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第49章 ハロウィン


森山先輩の鶴の一声で、黄瀬くんの家でハロウィンパーティーが開催されることになった。

メンバーは私と黄瀬くん以外には、笠松先輩・小堀先輩・森山先輩・早川先輩・中村先輩・3年女子マネのイズ先輩だ。

マネのイズ先輩は、なんで「イズ」なのか由来が分からないのだけれど、中学からのあだ名らしいので、皆も私もそう呼んでいた。

男性陣は食料調達、私達女子は横浜のド◯キで仮装衣装の調達を頼まれた。

駅に向かう途中にあきに会うと、是非衣装を選ぶのを手伝わせて欲しいというので、一緒に行くことに。

イズ先輩はあきと気が合うみたいで、ふたりで盛り上がって、買い物カゴはあっという間に衣装でいっぱいになった。
時季外れの特価だったから、お財布にも優しい。

私はよく分からないので、ついて行っただけになってしまったけど。

誘ったけれどもあきはパーティーに出るつもりはないらしく、帰ってしまった。

イズ先輩とふたりで歩く道。
影が少しずつ伸びていく。

「みわちゃん、身体はどう?」

「あ……ご迷惑をお掛けしててすみません。年内には完治する予定なのですが……」

「無理しないようにね。荷物、重くない?」

「軽いので大丈夫です。ありがとうございます!」

黄瀬くんの家に着くと、男性陣は既に買い物を終え、テーブルにあれやこれやと並べている。

「おっ、美女ふたりのお帰り! 早速着替えようぜ!」

衣装が入った袋を森山先輩が受け取ろうとしたが、イズ先輩はさっと避ける。

「これ、誰がどれ着るか決まってるから!」

先輩はひとりひとりに衣装を渡していく。

「私たちは洗面所で着替えようか。はいこれ、みわちゃんのね」

私のも……そうか、当然あるよね。

「あ、ありがとうございます!」

「黄瀬くん、洗面所借りるよ〜」

「オッケーっス!」



イズ先輩は小柄なのにスタイルが良くて胸も大きいし、すごく可愛い。

先輩は小悪魔の衣装を着ている。

「わあ、イズ先輩……! 可愛いです……!!」

「ほんとー? ありがとー!」

いいな……私は背も高いし胸もそんなにない……

「みわちゃん、上手く着れそう?」

袋から出した衣装を見て、思わず先輩に聞き返す。

「え……これ、本当に私が着るんですか?」

イズ先輩はニコニコしていた。


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