第48章 弱音
その後のテストも無理言ってみわにヤマをかけてもらい、なんとかテスト最終日まで乗り切った。
手応えはある。
……誤解を招かないようにちゃんと言っとくと、補習にならないっていう手応えだから、別にいい点取れるとかじゃないんスけど……。
結果、補習は免れウィンターカップ通常枠の予選に向けて集中出来た。
そしてオレたちは黒子っちや緑間っちより一足早くウィンターカップ出場を決めた。
11月も始まった土曜日のことだった。
冬は、もうすぐそこ。
みわの記憶は、まだ戻らない。
「明日は調整だけだから、時季外れだが夕方からパーっとハロウィンパーティーしよう! 黄瀬んちで!」
……感傷的な雰囲気をぶち壊す試合帰り道の森山センパイの提案で、ハロウィンパーティーが開催されることになった。
オレんちで。