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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第48章 弱音


「……ごめん……ホント、自己嫌悪」

肩で息をしながら、みわの手をティッシュで拭う。

小さくて細い手の中には、オレの汚れた精液がたっぷり出されていた。

ねっとりとまとわりつく欲がまた、みわを汚している。

自己嫌悪。

なのに、認めたくないけれど、受け止めて貰えて嬉しいという気持ちもある。

スッキリした身体とは裏腹に、汚い感情がない交ぜになっていた。

「……ごめん……」

「黄瀬くんの気持ち良さそうな顔、はじめて、みた」

ぽつり、みわの口から漏れた言葉。

「……なんスかそれ……」

「だって、バスケしてる時にはもっと凛々しくて……カッコいいのに、さっきの黄瀬くんは、凄く可愛くて」

「カワイイ、っスか……」

「あ、男の人に可愛いなんて失礼だよね。ごめんね」

「死ぬほど恥ずかしい事をしたっスわ……」

自分の処理も終えて、服を着る。

みわに触って貰って……射精した時は、そりゃ気持ちイイけど……みわとする時とは比べもんになんねえし……

おまけに……

「……はぁ……自分だけって……サイアクっスわ……」

「……そう?」

「みわも、気持ち良くさせてあげたい」

でも、まだそんな身体の状態じゃねぇって……
だから、オレも今日絶対我慢するべきだったんだって……

はあぁぁぁぁぁ……。

「と、年が明ければ元気になってるし、きっと記憶も戻ってるよ!」

「……明日からウィンターカップ終わるまで、この家にふたりきりになるのはやめねっスか」

「どうして?」

「……おんなじような事にならないとは言い切れないからっスよ」

大体、今日だって寝ぼけて、とか……ほんと、記録的な大バカ。

「……わかった。黄瀬くん、まだ寝る?」

「いや、もうスッキリしたっス。ごめんね。勉強しよっか」

「うん」

みわもいそいそと服を身につける。

「あ……みわ、手、洗ってきてね。オレの、臭いし汚ないっスから」

「……そう?」

くんくんと手を嗅いでいる。

「ちょ、ヤメテ! 恥ずかしいから!」

「あはは、ごめんね。じゃあ洗面所寄って行きまあす」

はあ……オレもいい加減、切り替えなきゃ。

これ以上みっともないところを見せられない。


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