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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第46章 自宅


シュルシュルという衣擦れの音ともに、服はどんどん足元に落ちていく。

みわはあっという間に下着姿になった。

え?

オレは、何も言うことが出来ず、みわに釘付けになってしまう。

更にみわの手は止まることなく、ブラジャーのホックを外し、ショーツを下ろした。

ちょっと?

ショーツを脱ぐ時に、秘部との間に透明な糸を引いているのが見えた。

オレとのキスで、興奮してくれたのか。
いや、そうじゃなくて。

腹部全体に巻かれている包帯が痛々しい。
いやいや、そうじゃなくて。

みわ? なに? どういうこと?
記憶が戻ったんスか?

言葉を紡ぐ事が出来ず、散々愛した肢体が目の前にあるのを見て、オレは興奮を隠せなかった。

「……みわ?」

「……失礼します」

そう呟いてベッドに乗ると隣に座り、オレの服に手をかけた。

オレは混乱していた。

記憶が戻ったみわが、抱いて欲しいと願っているのか。

さっきのキスで、思い出した?
部屋を見て回っているうちに思い出した?
これは、どういう状況?

逡巡しているうちに下着に手がかかり、既に硬く勃起したそれが剥き出しになる。

「ねえ、みわ? なんか、変っスよ? どうかした?」

すると突然、みわがおもむろにオレを口に含んだ。

「……っ、みわっ……!?」

突然下半身から襲い来る快感に身震いした。

ちょっと待て、待ってくれよ。
全然理解が追いつかない。

「ぁ、みわっ……! 記憶が、戻ったんスか……!?」

そう言ってみわを見るが、彼女の表情は固く、何かに怯えているようにも見える。

ふたりで何度も愛し合った寝室は、異様な空気に包まれていた。

さっきの甘いキスの雰囲気はどこへ行ってしまったのか。




これは、愛のない行動だ。
みわを見ればわかる。
それなのに、浅はかな身体は快感を感じている。

「……ごめんなさい……今まで通りの関係になれば思い出すかと、思って……」

「な、なんでそんなに焦るんスか! もっと、ゆっくり時間をかけ……て思い出せば……っ」

だめだ。こんなことされたらすぐにイッてしまう。

「みわ、もう、やめ……っ」

みわは止まらない。



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