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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第44章 急転


「笠松先輩、まだ帰られないんですか?」

職員室からの帰り、先輩はまた部室に戻るとのこと。

「ああ、まだ途中だったからな。あともう少しなんだけど」

主将って、大変だな……。

「では、お先に失礼いたします!」

「お疲れ」

涼太が待ってる。
急がなきゃ。

どんくさいって言われたけど、頑張って走るんだ。

『今夜は優しく抱いてあげる……』

うう、涼太って、なんでああいう恥ずかしいこと、サラッと言うんだろ……。

……でも私、期待してる。
どれだけ抱かれても、まだ求めてしまう。

彼との熱い夜を思い出して、私の中心が疼いた。




走っていても、汗だくになる事がなくなった。

少し肌寒さを感じる季節になったな。
あんなに暑かったのに。

……初めて涼太に会った時も、春でまだ肌寒い季節だったなあ……。

なんか、これまであっという間だったような色々あったような。

秋ってやっぱり、切なくなるのかな。

なんか感慨深くなっちゃうな。




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