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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第43章 告白


今日はみわの監督代理1日目。
日曜日。

まあ、午前は監督が居たから予め色々相談できたみたいっスけど。

午後、監督が居なくなってからはみわが指揮を取る。

練習自体の指揮は変わらず笠松センパイが取るけど、みわが把握しなければならないのはもっと全体の流れ。

流石、いつも監督の一番近くにいるだけあって、みわが指揮を取っても全く違和感がない。

部員も誰ひとりとして、この状況に異議を唱える者はいなかった。

信頼、されてるんだと分かる。

向いてるんじゃないっスかね、こういうの。
人前に立つのが好きじゃないみわは嫌がりそうだけど。

……顔は緊張で強張ってるのが可愛い。

しかし、監督代理やってるんだから、せっせと部員ノートに記録するのは休んでもいいんじゃないかと思うんスけど……。

みわってホント、全力。

タイムキーパーやって、記録取って、練習回してって超人っスか。

こりゃ、帰ったら即寝だな……



「ありがとうございましたー!」

皆の挨拶の後は、片付けやシャワーの時間。

みわはテーブルに向かって何かを必死に書いている。

「みわ、オレシャワー浴びてくるっスよ?」

「あ、うん」

「何してんの?」

「いや、貴重な体験させて貰ってるからちゃんと記録しておこうと思って……」

「じゃ、待っててね」

「うん」

心ここに在らず、っスかね。
集中してるみたいだし。

シャワーを浴びて出てきても、部室の前にみわはいなかった。

「あれ? センパイ、みわ知らねっスか?」

「ああ、体育館の電気消すから校門で待っててって言ってたぞ」

「了解っス」

だいぶ日が短くなってきたな。
真夏はこの時間でも明るかったのに、この時期だと随分暗い。



センパイ達と一緒にみわを待っていると、突然声をかけられた。

「あ、あの、黄瀬涼太君!」

聞き覚えのない声だ。

「ハイ?」

振り返ると、私服の女性。
ここ最近まとわりついている中には見なかった顔だ。

「あの……突然ごめんなさい。付き合って下さい!!」


……は?

ひ、久々にストレートなのが来たっスね……



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