第43章 告白
おはようございます。
私神崎みわは、本日、明日と午後の練習の際に監督代理を依頼され、今とても、燃えております。
が。
「涼太……腰が……痛い……」
「あ……昨日、しすぎたっスかね……?」
一昨日の夜……して、昨日、朝から数時間して、夕方からまたして、寝る前にまたして。
……しすぎじゃないの、これ!
腰が!! 痛いよ!!
「だって、みわといるとつい……」
「……こ、これは、引越しを考えた方がいいのかも……」
身が……身がもたない……。
「ええ! なんスかそれ! た、たまの休みくらいいいじゃないスか!」
縋り付くさまはまるでワンコ。
激情をぶつけるように肌を重ねた彼とはまるで別人だ。
それが彼の魅力でもあるんだけれど……。
「……涼太はなんともないの?」
「オレは鍛えてるからね!」
ああ、その爽やかな笑顔に少しイラッときた。
私だってランニングしてるのに……。
アイタタ……
でも、涼太に抱かれている時は……漠然とした不安が和らぐ。
私だって、利用しちゃっている部分がある。
うう、でもやっぱり腰が痛いよう……。
そして、通学路でふと気付いた事が。
取り巻く女性たちの数……
「……なんか、ファンの人、減った?」
「そうじゃないっスか? あの雑誌隔週発行だし、もう前の号も書店には並んでないっスよ」
「そっか……」
混乱は思っていたよりも短い期間で良かった。
ファンの大多数って、結構……移り気なのね。
清々しい気持ちで朝練に参加できる。
……昨日、性欲を発散したからかもしれないけど……うう、単純だな……私。