第42章 休日の過ごし方
だめだ。みわが完全バスケモード。
こうなったらお色気モードには……トホホ、当分帰ってこないっスね。
笠松センパイ……もう少し、夜にかけてくれるとかそーいうのなかったんスか……
いや、夜でも困る。
そこから夕飯までのたっぷり数時間、家の中はバスケ一色だった。
ダイニングテーブルであーでもないこーでもないと話し合って。
「ありがとう……もう、大丈夫かな」
どうやら、満足したらしい。
ノートをいそいそと閉じている。
いつ言おう。
いつまで裸エプロンでいてくれるのかと。
みわは、集中すると驚くほど周りが見えない。
これ多分、真面目に気づいてないっスよね?
そんな中、ちゃんとバスケの話だけしてたオレを褒めて欲しいっス。
「みわ、ご褒美欲しいんスけど」
「ん? ご褒美って?」
ぽんやりしている顔。
唇に唇を重ねた。
「ふ……っ!?」
「そのカッコでも襲わずに我慢してたんス。……いいよね?」
「……その……カッコ……?」
みわが自分の胸元から下を覗いて顔が青くなる。
「あ、うそ! 私着替えてなかった!?」
「……どーやったら気付かないでいられるんスか……」
「あの、夕飯、作らなきゃ」
「これ食べてからネ」
エプロンをぺらっとめくって、下半身に顔を埋めた。
「えっ、ちょっと、まって、こんなとこで……っ!」
「なんか、濡れてる」
「みっ、見ないで……!」
一切触れずに見ているだけなのに、割れ目からはとろりと蜜が溢れてきた。
センパイとの電話の時も、イッたもんね。
身体は正直っスね。
「ソファとベッド、どっちがいい?」
「え、二択!?」
「たまには気分変えてソファにする?」
「え、べ、ベッド! ベッドで!」
「うん、ソファにしよ。オレ、我慢できねっスわ」
「ちょっと! それ、聞く意味な……んぅ」
無理矢理抱きかかえてキスで口を塞ぐ。
ゴメンね、オレもーホント限界っス……
「きゃ、うそ、っ……」
「朝みたいにゆっくり余裕持って抱けそうにないんスけど……」
エプロンの肩ひもを外して胸を揉むと、みわが気持ち良さそうに体を捩った。
「やっ、えっち……!」
「ごめんね」
全く反省してないオレはみわの身体を堪能し始めた。