第42章 休日の過ごし方
またやっちゃったやっちゃったやっちゃったやっちゃったやっちゃったやっちゃったやっちゃったやっちゃったやっちゃったやっちゃったやっちゃった!!
さっきから後悔だけがひたすら頭をぐるぐるぐるぐるしている。
ドリア、味なんて分からなかった。
涼太は美味しい、って言ってくれてたけど。
なんで勘違いしたんだっけ、私。
もはやそんなことすら思い出せない。
勝手に勘違いして拒否してって、自分の振り切った馬鹿さ加減に驚く。
なんでこんなに余裕がないんだろう。
なんで突っ走っちゃうんだろう。
はぁ……
とにかく恥ずかしくて涼太とは一切目を合わせることが出来ない。
食後のお茶をふたり並んでソファで飲んでいるけど、会話が出来ない。
涼太が私のTシャツを持ってるから、話しかけない限りこの恥ずかしい格好のままだし……
ああもう、どうしよう……
Tシャツ、とにかくTシャツを返してもらおう!
意を決して涼太に話しかけようとしたら、テーブルの上に置いていた私のスマートフォンが着信を知らせた。
着信……珍しいな。
画面には笠松先輩と表示されている。
「笠松先輩……?」
笠松先輩から私に電話なんて珍しい。
「はい、神崎です」
『あー悪いな、休みのところ。今大丈夫か?』
「あ、はい、大丈夫です!」
助かった。気まずかったから。
『明日と明後日の練習なんだけどよ、監督が出張で、午後の練習見れないから、神崎に代理でまとめて欲しいって言われてるんだ』
「…………へ?」
『メニューは俺と調整して、2日間の監督代理、頼むよ』
「………………私が、ですか?」
『突然だよな。まあ、レギュラーメンバー以外の練習メニューは監督から全部貰ってるからそんなに心配いらねえよ』
「え、えと、あの……」
突然の先輩のお話に、頭が混乱する。
既にMAXまで混乱していたのに。
すると突然、太腿に涼太の手が触れた。
思わず顔を見ると、ちょっと拗ねた顔。
『なんか今の内に聞いておきたい事あるか?』
涼太の手が太腿からどんどん上がってきた。
「あ、えっと、何か、ですか、えっと」
全く頭が回らない。