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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第42章 休日の過ごし方


みわの悲痛なその囁きを聞いて、彼女を振り向かせ、キスをした。

「……ん」

折れてしまいそうなほど細い身体が微かに震えているのが分かる。

オレ、怖がらせて……何やってんスか。
大バカ者。

オレは、みわに何をしてあげられる?
助けて欲しいというこの懇願に対してどうすればいい?

「……みわ」

分かんねー。

「……涼太……」

重なった唇が熱い。
つい、抱き締めている腕に力が入る。

愛しているのに、こんなに愛しいのに何もしてあげられない。

過去に戻って、助けてやりたい。

……そんな事いくら考えたって無意味だ。

「みわ、オレは、無理させたくない。ごめんね。オレのせいで嫌な事思い出させて」

Tシャツを持って、リビングのソファへとみわを誘導する。

エプロンを脱がせてTシャツを着せようとしたらその手を掴まれた。
首を横に振っている。

「涼太……して……」

「……うん?」

肩に手を触れ、軽くキスをしてあげる。
気持ちが落ち着かないんだろうか。

「ち、違うの……」

「……?」




「……えっち……して……いい、から……」




「みわ、オレに気ィ遣ってない? オレ、全然気にしてないっスよ? だから、今はふたりでゆっくりしよ?」

「……あんな事されてた女は、イヤ?」

「みわ?」

「……あんな風に犯された女を抱くのは……汚い? イヤ……?」

ちょ、ちょっと待って。
みわ、何言ってんスか?

「みわ……オレそんな事思ってない事ぐらい、分かってるっスよね?」

さっきまで、ふたりであんなに愛し合ったじゃないスか。

「ねえみわ、焦らないでいこうよ。今回はオレがアホな事言いだしたから悪いんスけど……ふたりでちゃんと、向き合っていきたい」

「……もう、やなの……ちょっとした事でも、すぐにあれが邪魔する。普通の子なら……涼太の望む事、なんだってしてあげられるのに」

「望む事?」

「……後ろから……したいって……」

「え? オレが?」

「……そう……」

……なんか、話がおかしくないか?

「待ってみわ。オレ、そんな事いつ言った?」

「だって……裸エプロンって、そういう、ことだよね?」

……あれ?


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