第42章 休日の過ごし方
「興奮って……ちょちょちょストップ! どこ触って……」
涼太の手がお尻を撫でる。
「みわがエロすぎるからっスよ」
だって!!
涼太が脱いでって言うから!!
「そ、そんな触るなら服、着る」
軽く畳んであるTシャツに手をかけると、涼太が背中にぴったりとくっついてきた。
先ほどの私と同じくTシャツと下着のみの涼太。
……お尻に、硬いものが当たってる。
「涼太……?」
「……【涼太君】も喜んだっスわ……」
隙間から入って来た手が胸に触れた。
「……っ、涼太、こんなとこで」
「ベッドでなら、いいんスか?」
「そ、そういう事言ってるんじゃなくて……!」
「お触りナシ?」
そう言いつつ、胸とお尻を弄る手の動きは緩まない。
「な、なしっ! もう服着るから離して!」
「ダーメ」
お尻を触っていた手が、するりと内腿へおりていく。
「さ、さっきいっぱい、した!」
「……こんな姿見せられたら、オレ何度でも勃つっスよ?」
「だって、そんなつもりじゃ……」
「こんな格好して、はい可愛いねで済むと思うほど、もう何も知らないコじゃないっスよね?」
……涼太の言う通りだ。
今拒むなら、最初から拒んでおくべき。
「あっ、あっ……」
身体が熱い。
しっかり反応しているのは自覚してる。
「無理矢理するつもりはねぇんス。嫌……?」
「……あ……!?」
涼太の舌が、お尻を舐めた。
片方の手が触れた陰部からは、くちゅっと彼を誘う水音がする。
じわじわと与えられる快感に耐えられずに、膝ががくがくと震える。
……触られるのも、舐められるのも後ろから。
気づくと、キッチン台に肘をついてお尻を突き出している状態だった。
初めての感覚。
恥ずかしいのに、力が入らない。
「アッ!」
私がびくりと反応してしまうと、涼太の身体も驚いたように跳ねた。
「……ごめん、怖かった?」
触られるのも、舐められるのも気持ちいい。
でも、涼太の指や手には躊躇いがある。
私も、『あのこと』を100%全く意識していないといったらそれは嘘になる。
それでも、私はすべて涼太で上書きされたかった。