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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第42章 休日の過ごし方


「……みわ……オレ、この体勢のまま永遠に離れられない気がしてきた」

結局あれからどの位くっついていたのか。
離れられない。

「ふふ、そろそろ起きる? もう14時だよ」

「そうっスね……」

やっとその身体から離れるタイミングが来たけれど、身体を離すとすぐに今度はオレがみわを抱き締める。

「きゃ……」

腕の中にすっぽりおさまるこの感覚。
いつものこの感じ。

先ほどまであんなに余裕だったみわは耳まで真っ赤にしている。

「ありがと、みわ」

「……えと……どう、いたしまして?」

「みわ、どうだった?」

「……どう、というのは……」

キョドってるのが分かる。
本当に、慣れないんスね。

「さっきのセックス。分かってるくせに」

「……っ、いじわる……なんか、なんか、……なんかすごくて、だめだった」

普段部員の前ではあれだけハッキリと話すのに、こういう話になると途端にこうなるのが可愛くて、ついいじめてしまう。

「……ぷっ」

「あ、笑った! ひどい!!」

「いやごめん、可愛くてつい。オレも最高に気持ち良かったっスよ。また、時間がある時にゆっくりしようね」

「……うん……」

「オレ、ポリネシアンセックスもしてみたいんスよね」

「……ぽり……?」

「ま、それは今はいいんスけど。なんか食べようか、みわもお腹空いたっスよね」

「……ん、そうだね」

動こうとしないみわ。
あ、もしかして。

「みわ、また動けなくなっちゃった?」

「……ごめんなさい……下半身に力が全然入らないの……」

「謝ることないっスよ」

顔を赤く染めたみわの頭をぽんぽんと撫でて、オレはベッドから出る。

……オレですら、腰がふわふわしている感覚がある。
こんなの初めてだ。

「冷蔵庫にあるものでいいっスか?」

「うん、十分。ごめんね、少ししたら行くから」

名残惜しいが、腹が減ってはなんとやらだ。

諦めて部屋を出た。




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