第42章 休日の過ごし方
元々眠かったのもあって、いってしまってからは全く記憶にない。
快楽の渦に攫われて、そのまま夢の中へ入ってしまったらしい。
夢の中でも、涼太と交わっていた。
好き、大好きって言いながら、キスをしながら。
幸せ……
こわいくらい、幸せだ……。
瞼を開けると、涼太の胸が目の前にあった。
寝息が聞こえる。
どうやら繋がったまま眠ってしまったらしい。
既に彼も寝ていて、萎れてしまっているけど。
昨日の気持ちよさは、なんだったんだろう。
身体も物凄く気持ちよかった。でも、こころの幸福感が肉体の快感をどんどん押し上げていった、そんな行為だった。
離れたくない。
涼太の胸に吸い付き、小さくキスマークをつけた。
彼にしては珍しく、起きる気配がない。
涼太って結構、眠りが浅いみたいなのに。
私も……
もう少し、惰眠を貪ってしまおうか……。
なんだか、またこうやってゆっくりと肌を合わせる事が暫く出来ないような気がして、涼太が起きるまでは側で寝ていようと決めた。