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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第42章 休日の過ごし方


「……"ちゃんと"じゃなきゃ結構な数を経験したって言ってるんだよね、それ……?」

キスしようとしてきた唇を避けて顔を逸らした。

「もー! 違うってば! みわ、なんでそんなに突っかかるんスか!? ……もしかして、ヤキモチ?」

「っ!」

やだ、恥ずかしい。
この間あきにあんな風に嫉妬したばかりなのに。

「……もういいよ、この話、やめよう」

「妬いてくれたんスか? みわ! 可愛いっスね〜こっち向いて! ほら!」

「やだ……みっともな……」

今、きっとすっごいブスだ。
顔、見られたくない。

顔を逸らしていると、チャンスとばかりに涼太の手が器用に私の部屋着のボタンを外す。

「ちょ、ちょっと!」

「オレのシルシ、付けさせて」

涼太の唇が首筋から鎖骨、乳房へと移動し唇の通り道に赤い跡が残る。

「っあ……」

「……前にも言ったけど、過去はもう変えられなくて……オレも、みわが初めての相手だったら良かったって、後悔することもあるんスよ」

「……え?」

「なんでもねっス。聞かなかった事にして」

早口になってそう捲し立てる涼太。

「待って涼太、いまの、本当?」

初めては、私が良かったって。

「ごめん、ホント今のなかったことにして。自業自得の癖に、女々しい事言ってカッコ悪い」

唇が乳首に触れた。

「あっ、涼太……」

緩く訪れる快感と共に、目頭が熱くなる。

「……みわ、なんで泣いてんスか」

「……わかんない。嬉しかったから……かな」

涼太の唇は変わらず額や頬、耳に胸元とあちこちを優しく刺激する。

「いま、私だけならそれで、いい……」

「みわ」

「……妬いちゃうけど。正直、嫌だけど。でも、いい。大丈夫」

涼太がそっと優しく抱きしめてくれる。

「……ありがと、みわ」

「で、でもヤキモチは多分、これからも妬いちゃうと……思うよ……」

「オレだってみわが他の部員と話してんの、気が気じゃないっスから。おあいこっスかね」

あちこちに落とされるキスが気持ちいい。
指は優しく、全身を愛撫している。

「うん、そうだと……いいな」

私も、涼太の身体に優しく指を這わせていった。




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