第41章 貴方の好きな
玄関に入り鍵を閉める。
なんだか長かったような1日が終わってほっと一息ついたと思ったら、靴を脱ぐ暇なく唇を塞がれた。
「んんっ……!?」
玄関のドアに身体を押し付けられ、自由を奪われる。
「んん、ね、えっ」
少し感覚が戻ってきた足の力がまた抜けていく。
ベッドでというので、何時ものように就寝時にするものかと思っていたのに。
乱暴に見えて、涼太の舌は的確に私の口内を愛撫していく。
口元は緩み、唾液は口の端からだらりと流れ落ち、それを涼太が舐め取るという非常に淫靡な光景。
ピンポーン♪と響く電子音。
誰かが1階のエントランスでチャイムを鳴らしている。
「だっ……誰かな」
「いいっスよ、どーでも」
そう言って涼太は、私のスカートに手を忍ばせて来た。
「えっ、ちょっと、だめ、だよ」
指が、太腿を沿って陰部を下着の上からなぞった。
「みわ、染みてる」
「あっ」
耳元でそう囁く声に、声を上げるしかできない。
ピンポーン♪
再度鳴るチャイム。
「ねえ、お客さ……んっ!」
下着の間からするりと指が入り、陰裂を掻き分けて膣へと挿入された。
ちゅくっ、ちゅくと響く音。
「あっ、うそ、こんなところ、でっ」
「そんな事言って、すげー……準備万端っスよ」
頭に、靄がかかったようになる。
涼太の指が動くたびに、擦られた性感帯が熱を帯び、更なる快感を催促する。
身体には力が入らず、涼太にしがみつきながら喘いでしまう。
立っていられない。
段々、秘部から聞こえてくる水音の質が変わってきた。
溢れている。
「ひっあ、ああう、っあ、ぁ」
「いー声」
涼太はもう片方の手でブラウスの前ボタンを開け、ブラジャーのホックを器用に外した。
ブラジャーはそのまま上に捲くしあげられ、先端を弄りながら、大きな手は乳房を包んでいる。
「ひゃんっ、あっ……!」
身体中を駆け巡る快感に抗っていると、ショーツが下ろされ、スルリと足首まで落ちてしまう。
私、玄関でなんて格好をしているの……!
指は膣内で暴れたまま、休む事を知らない。
ジワジワと絶頂が近付いてくるのに気付いた。
チャイムはもう、鳴らなかった。
「りょ、涼太、部屋に」
涼太は指を緩めず、私の片足の太腿を高く持ち上げた。