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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第41章 貴方の好きな


「で、みわはどの体位が好きな」
「ちょーっと待って!!」

私は慌てて被せ気味で制止する。

「あれ、あたしなんか変な事言った?」

きょとんとするあき。

「あきサン……アンタの猥談はヤローのとは違って生々しいんスよ……」

「だって、みわがそういうの話せるようになりたいって言うから!」

「うっ……」

「ま、じゃあいいよやめとくわ」

「いや、ちょ、ちょっと待って話すから、あき、お手本見せて」

あきがぶっと吹き出す。

「お手本ってあんた…そんな重苦しいモンじゃないっしょ。ふたりですることなんだから、お互いに分かっておいた方がいいじゃんってその程度のことだよ。あはは!」

「簡単に言うけど……」

そんな話した事ないから、全くの手探りなんです……。

「あたしはまあ、うーん最後は正常位が一番いいけど、カタチも合うし、途中はバックが好きかなあ」

「……バック?」

……しまった。
そもそも知識がないのに話そうってのが無理な話だ。

そういう話題は自分から避けてきたから……。

「……ん? バックだよ? 分かるっしょ、後ろから。超ポピュラーだし、黄瀬も好きだろうし」

……沈黙。

「え……た、多分したこと、ない。ちょっと待ってあき、ググるから」

「あんたマジか」

ポピュラーって……そもそもあんまり、色んな事した記憶はないけどな。

スマホで検索して……出てきた画像を見て、納得した。

ふたりではした事のない体位。
涼太は、敢えてやってないんだと思う。
だって、この体勢って……

「オレ、別に好きじゃねっス」

「ああ、そうなの? 意外。大体のオトコは大好きだと思ってたけど。支配欲と征服欲が満たされ」
「オレちょっと先に戻るっスね。やっとかなきゃいけない事思い出して」

「何よ、ふたりして随分被せてくるわね。まあいいけど。いってらっしゃーい」

「黄瀬くん」

「みわも、また後で」

「……何アイツ、変なの」

……。

「ま、研究するに越したことないし、こんなんもあるんだなーって、このサイトでも四十八手でも見ておけば!」

「48……え……こんなにあるの……」

私、涼太にも重荷を背負わせてしまっている事にようやく気付いた。


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