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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第39章 本音


黄瀬くんは、セックスをしている時に余裕が無くなって、夢中になっていると私の事を「みわ」って呼ぶ。

少し高めの体温。唇も温かくて触れただけで、私の殻が溶けていくみたい。

大きな男の人の手なのに、身体に触れるのはすごく優しく、丁寧で。

涼しい顔をしていても、下半身にはハッキリと気持ちが現れていて。

私の中に入りたいと思ってくれているのかと思うだけで、私の下半身も疼く。

私の中に入ってくると、苦しそうに気持ち良いのを我慢しているような顔で耐えているのがたまらなくて。

なのに、私ばっかり気持ち良くしようとする。

黄瀬くんが私のナカをいっぱいにして、後はひたすら気持ち良い事しか考えられなくなる。

いってしまった時の感覚。
身体中に染み渡る幸せな気持ち。

黄瀬くんがいった時に、彼から放出される精液の温かさをわずかに感じる。
あれが膣の中に放たれたら、やっぱり温かいのかな。

行為が終わった後も、頭を撫でてくれたり、キスしてくれたり。

初めて黄瀬くんに抱かれた夜は、目が覚めたら身体はキレイに拭かれてて、後始末も全て終わっていた。

私はいつも、気持ち良くしてもらうだけ。
甘えているばかり。



彼の胸の中で散々泣き喚いて涙が収まってきた頃、唇が優しく重ねられた。

「みわ……」

名前を呼んでくれる甘い声。
いつも通り、温かい唇。気持ちいい。
でも、その眼にはいつもの余裕がない。

こんな風に立ってキスをするのは、みなとみらいデート以来かもしれない。

ドアに軽く寄りかかっているけれど、膝に力が入らなくて、ガクガクしてしまっている。

長い。
キスが、終わらない。

「はっ……あ」

頭の芯が溶けそう。
ちゅくちゅくと唾液が絡み合う音とふたりの吐息だけが聞こえる。

「あ、あ、もう……」

もう、立っていられない。
震えてしまう身体に気付いた黄瀬くんは私を抱き抱えて、ベッドへ寝かせた。

「……みわ、可愛いよ」

その間も、唇は重なったまま。
脳内の司令塔は、もはや機能していない。
おかしく、なる。



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