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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第39章 本音


ふたりが付き合ってないなんてことは、黄瀬くんの目を見て話せば、それが本当だってことが分かる。

分かってる。
それを疑っているわけじゃないの。

そうじゃなくて、そうじゃなくて。
黄瀬くんが、他の女性に触れたその事自体が許せなくて。

そう、これは嫉妬だ。
ただ、嫉妬していただけ。

「黄瀬くんの手が、指が、唇が、他のひとに触れたと思うだけで、黄瀬くんが他のひとを抱いたって思うだけで息が苦しくなって、目の前が真っ暗になって、死ぬかとおもっ……」
「みわ」

ベッドから降りた黄瀬くんに、優しく抱き締められた。

「みわ、ごめん」

大きな手が後頭部を支え、優しい指が髪を梳く。

「ごめん」

甘く響く優しい声が引き金になって、私はみっともなく大泣きした。





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