第37章 話題
「あ、やっぱもうすぐなくなるっスね……」
昨晩はすっかりみわっちの手で落ち、朝はバタバタしてたので、夜になって棚を確認すると、ゴムのストックはやはり底をつきそうだった。
……これ、真面目に困るっス。
最近はふたりとも忙しく、疲れているので挿入するセックス自体が減っているけど。
今まではサラッと薬局で買ってたんスけど、さすがにこんなにつきまとわれると……ネットで買うしかないか。
家にいる時間って限られてるから、なかなか受け取れなくて再配達になって。
あんま好きじゃないんスよね。
みわっちがそれに気づいて、自分が買いに行こうかと言ってくれたんスけど、女のコに買わせるのは、ナシ。
……ただのオレのこだわりだけど……。
……いや、別に恥ずかしいモノじゃないし買いに行くべきか?
薬局くらい。
……もー……こんな事で女々しく悩んでいるのが嫌だ。
いーや、もうネットでまとめて買おう。
店だとLサイズ置いてないとこもあるし……。
……そんな事考えてたら、シたくなってきた。
最近ホント、ご無沙汰。
みわっちはキッチンで皿を洗っている。
ご機嫌なようで、微かに聞こえる鼻歌が可愛い。
オレ、セックスはやっぱりベッドでゆっくりするのが好きなんスけど、エプロン姿のみわっちは非常にそそる。
「みわっち」
「はいはい?」
後ろから話しかけると、これ以上ないくらいいい笑顔で振り向いてくれるのが好きだ。
ちょうど皿洗いが終わったようで、水を止め、シンクを拭いている。
「……食べたいんスけど」
「ん? もうお腹空いちゃった?」
「んー……」
後ろから抱きしめ、部屋着の裾から手を差し入れた。
すべすべの肌。
シャンプーの香りがオレを誘う。
「あ……っ、そ、そういうこと!?」
さすがのみわっちでも、気付いてくれたらしい。
「みわっちを食べたいんスよ……」
「ちょっと、こんなとこで……っ」
まだ腹部と背中にしか触れてないのに、身体は反応してる。
「……久しぶりで、感じてる?」
「あッ……!」
あー、久々のみわっちの感触、止まんなそう……。
ピンポーン♪
「……ん?」
……また、イイトコ邪魔されるパターン?