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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第6章 日常の変化


結局、失礼とか何とか言っておきながら、途中から爆睡してしまった私……

やっちゃった……ほんとダメダメだ……!
昨日、一睡もしてなかったから……ううん、そんなのただの言い訳。

学校の目の前だと目立ってしまうからと、少し離れた場所で降ろして貰って。

「みわちゃん、涼太のこと、よろしくね」

そうお姉さんは言い残し、去っていった。
よ、よろしくってどうしたらいいんだろう……?

「お姉さん、仲良しなんだね」

「はは、いつもいじられてるっスよ」

教室に着くと、アイモカワラズ女子たちが黄瀬くんを取り囲む。

さすがに、こんなに毎回だと気の毒になってくる。
気が休まる時間、ないだろうなあ……。

私はHRが始まるまで、少し机で眠ることにした。
このままじゃ授業中、絶対保たない。

2〜30分は寝てただろうか。
担任の先生が教室に入ってきて、教室のざわめきが少し落ち着く。

「この間の小テストをまとめて返すぞー。全教科満点が1人!」

どよめきが巻き起こる。

「神崎!」

「は、はいっ」

わ、……やな予感。

「よくやった。さすが首席だな! 引き続き頑張るように!」

「あ、ありがとうございます……」

こういうの、苦手だ。

あからさまにイヤそうな顔を向けてくるクラスメイトもいる。
……悲しきかな、こういう雰囲気、慣れてはいるんだけれど。

なんだか、ドッと疲れる。
お昼休み、今日は購買でパンでも買って、旧図書室でのんびりしよう。

旧図書室。
去年新しい図書室が新館に出来て、殆どの本はそちらに移動したけれど、旧図書室にも古い書物が残っているため、一応まだ開放されている。

放課後に行われる会議などに使われることもあるらしい。
人が全然いなくて、好きな空間のひとつだ。

教室を出ると、廊下にまた女子たち&黄瀬くん。

気付いたら、彼の事を目で追ってしまっている。
なんとなく、気になってしまって……。

女の子たちは、きゃあきゃあと彼を取り囲み、何か楽しそうに話している。

ちょっと、イラッとした。
なんで、相手のことも考えずにまとわりつくんだろう。
困っているのが、分からないのかな。

……いや、私に関係ないよね。
何、イライラしてんだろ……。



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