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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第36章 隣の芝生は青いのか


「そ、そう言わないでよ……連続でいきすぎると、立てなくなっちゃうし……もうわけわかんなくなっちゃうしで、困ってるんだよう……」

とりあえず、まずは声を抑えたい。
今までの自分、滅茶苦茶恥ずかしい。

黄瀬くんもいつも、思ってたのかな……優しいひとだから、私が傷つくと思って言えなかったんだろうな……。

今までの自分を思い浮かべて、悶絶しそうなほど恥ずかしくなる。

穴があったら入りたい……。

「はあ、そういうもんか。そうだなあ。こればっかりは体質だからね……で、辛くなったら黄瀬に言って止めて貰ってんの?」

「ううん……ドンドンいかされちゃうから……言えなくて……」

「テメエェエ黄瀬エェエェ!」

あきが血相を変えて凄い勢いで飛び出していった。
その速さに、唖然としてしまう。

「ちょ、ちょっと、あき!」

あきが黄瀬くんの部屋に乗り込む。
予想外! こんな事で悩んでるなんて
絶対知られたくないよ!

「うぇ、あきサンどうしたんスか!?」

黄瀬くんはベッドの上でストレッチをしていた。

「てめーフェミニストですみたいな顔してみわの嫌がる事してんじゃねーぞ!」

「ちょっとあき、やめてー!」

「なに?! なんスか!?」

「みわがイキすぎでツライって言ってんの!」

「え、あ……ごめん」

「もう、あき! 黄瀬くんも真顔で答えないで! お願いだから!」

「あんた、嫌がってるのも分かんないわけ!? もーそんなんだったら、みわとはあたしがヤるから!」

「何言ってんスか! みわっちを気持ちよく出来んのは、
オレだけっス!」

「ふん、女同士の方が勝手がわかるわよ!」

「ちょっとふたりとも、お願いですから落ち着いて」

もう、相談どころではない。

あきを焦って連れ戻し、部屋の鍵を閉めた。

「も、もーあき! 黄瀬くんに言わないでよー!」

「なんでよ。言わなきゃ解決しないでしょうが」

うっ。

「それは凄く正しいと思うんだけど、まだ言うタイミングじゃないというか……恥ずかしいというか……」

「恥ずかしいって、もっと恥ずかしい事山ほどしてんでしょうが」

……そうなんだけど〜……!



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