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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第36章 隣の芝生は青いのか


「みわ、結婚しよう」

「へ……? ちょ、え、だって私たち……」

「だめ……?」

「だ、だって……」



「コラーあきサン! オレのみわっちに何勝手にプロポーズしてんスか!!」

「ちっ、ウルセーのが来た」

今日は、あきが泊まりに来てくれている。

「黄瀬、あんたにゃみわは勿体無いんだよ!」

「そうスよ! もったいない彼女スよ!」

「分かってんじゃないの!」

「分かってるっスよ!」

「ねえ、ふたりして何言ってるの……」

あの事件から、3人で話す機会が増えた。
3人で過ごす時間も大好き。

……夜は女同士でしか話せないこともあるけど。

「まあいいや、あたしたちもう部屋行くから」

「全く……おやすみっス」

「お、おやすみなさい!」

あきは部屋に戻るなり、開口一番こう言った。

「で、セックスの話なんでしょ」

「え、え、いきなり!?」

「いや、学校じゃなかなか話せないっていうから、そうかと。何か悩みでもあんの? 黄瀬って変な性癖ありそうだもんね」

「ひどい! 性癖は普通だと、思うよ。あの……いきすぎちゃうのをどうにかしたいの。どうしたらいいのかなあ」

とりあえず、ああやっていきすぎちゃうから、叫んでしまうんだよね!
そこさえなんとかすれば……!

「イキすぎ? オーガズムって事?」

あきは表現が真っ直ぐで、いちいち恥ずかしがっている自分の方がおかしいんじゃないかって思ってしまう。

「うん、そう……」

「……いやー、あたし正直、多くても3回に1回くらいしかイケないしな……」

「えっ」

「あんたそんな毎回毎回イッてんの? すごいね。イキやすいんだね」

「え、皆だいたい同じなのかと……」

ますます雲行きが怪しくなってきた。
じゃあ、あんな風に叫んでるのって私だけ?
黄瀬くんを萎えさせちゃってるってこと!?

「ちょっと興味ある。1回のセックスで何回くらい?」

「……え……っと……最低でも3回くらい? 多い時は、数なんて途中から数えてらんなくて、分かんない……」

「うわぁ、なんかすごいね……しんどそ……。あたしが力になってあげられることが見つからないんだけど」

す、既にあきちょっと引いてるよ。
どうしよう、相談しにくくなっちゃった!


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