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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第33章 天国と地獄


これはいつの記録なのだろうか。
最初の画像が初めての時ではないと思う。

よく分かる。

彼女のあの従順さを見ると、ここにくるまで何度も何度も蹂躙され、恐怖を植えつけられたのだという事が。

恐ろしい事にひたすら黙って耐えることで、災いが去るのをじっと待っているのだ。

それを証拠に、前半の動画では挿入の痛みで泣き叫び、逃げようと身体を捩らせていた。

だか、ある回で、ヤツが泣き喚く彼女の顔や身体をひどく殴りつけると、次の動画以降、彼女から悲鳴は消えていた。

ひたすら、蹲って顔を隠し、行為が終わるまで耐える。

ヤツが射精し部屋を去ると、泣きながらティッシュで尻を拭う彼女の姿が残っていた。

まだ、彼女の顔はハッキリ見えていない。

此の期に及んでまだオレは、この少女はみわっちに似た誰かだと思いたがっていた。

それでも、たとえこれが見知らぬ誰かでも、画面のこちらから手を差し伸べてその地獄から救ってやりたい。

そう思わずにはいられないほど、酷く、残酷で、なんの救いもない映像だった。

ある回では、膣への挿入を試みていた。
女の子は無反応だ。足を広げろと言われれば、黙ってそうする。

彼女の身体の動きは、まるで壊れた人形のように、なんの感情もなかった。

この時の彼女は、本当に不感症になってしまっていたのかもしれない。

画面の中のヤツは、全く濡れない、これじゃぼくが入れても痛いだけじゃないかと、気分が悪くなるほど自分の都合だけを声高に語っている。

乱暴に指を突っ込み、失敗したようだ。

この時、ヤツは言った。

『オマエはオンナとして欠陥品だ。オマエみたいなオンナは、ぼくのような寛大なオトコじゃないと無理だ。
オマエみたいなオンナが、幸せになれると思うな。
一生、ぼくが犯し続けてやるからな。安心しろ』


自分の身体が戦慄いているのが分かる。
目の前が、赤く染まる。
指先が冷たい。

画面が切り替わった。
最後は、少女の顔面アップから動画が始まった。

みわっちだった。
今よりも少し幼い。みわっちだ。

この時オレは、涙を流しながら動画を眺めていた事に気付いた。

突き付けられた現実。
自分の無力さを思い知りながら。




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