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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第32章 映像


「黄瀬くんは」

布団から目だけ出したみわっちが遠慮がちに話しかけてきた。

なにそれ。可愛すぎなんスけど。

「黄瀬くんは……きもち、良かった?」

みわっちは、いつもオレの事ばっかり。
もっともっと自分勝手になっていいのに。

「見てたら分かったっスよね? みわっちの中、めちゃくちゃあったかくて、気持ちいいの」

ナカの感覚、入れただけで頭がぶっ飛びそうになった。

以前やった素股とは、全然違う。

うねって、絡みついて吸い付いてくる。
熱くて、柔らかくて。

全部が収まると、ナカのヒダがピクピクしてオレ自身を包み込んで、休まず刺激してくる。

まるで、みわっちに食べられてるみたいだった。

オレ、ソーローじゃないはずなのにあんなに早くイッちゃって……何がリードだよ、余裕ゼロでカッコわりぃ……。

「……よかった。私ひとりで、気持ちよくなっちゃってたから」

申し訳なさそうにしているみわっちの布団をひっぺがした。

「あっ!」

「……オレたち、一緒に気持ちよくなってたっスよね?」

目の前の裸体は目の毒だ。
今すぐにでもまた抱きたくなる。

「……う、うん……」

「じゃあ、そんな事言わないの。ほら、身体辛いでしょ。大丈夫?」

髪を優しく撫でると、目がとろんとし始めた。

「だいじょぶ……」

そう言うと、わずかの時間で夢の中に落ちてしまったようだ。

また、無理させてしまった。
ごめんね。ありがとう、みわっち。

そっとベッドを抜ける。

夏場には汗が気になるので、毛布の上に薄手の超大判タオルを引いているが、ところどころ、2人の汗や彼女の愛液で湿っていた。

替えのタオルを棚から出し、みわっちを起こさないよう、取り替える。

……したんスねえ。遂に。
全く予想もしてなかったから、あの展開に驚いた。

みわっちが「抱いて」って言ってくれた時の声、録音して欲しいっスわ……。
あれだけで充分オカズになる自信がある。

卑猥な妄想ばかりしていても仕方ない。
タオルを洗濯カゴに投げ込み、新しいフェイスタオルを持ってキッチンに行く。

濡らしたタオルをジッパー付きの袋に入れて電子レンジに放り込んだ。

加熱して、蒸しタオルの出来上がりだ。


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