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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第32章 映像


室内が2人の熱で暑い。
まぐわっている間に空調が切れてしまっていた。

再びエアコンの電源を入れると、火照った身体に冷たい空気が気持ちいい。

肩を震わせて息を乱すみわの背中に指を走らせて言った。

「……みわ、いつからこんなえっちな身体になったんスか……? オレの影響?」

その指の動きにすら、ぴくんと反応を示した。

触り合っていた頃から感度が良いコだとは思っていたけど、今日の反応には驚いた。

あんなに素直に感じてくれるなんて。
今までは、無意識に抑え込んでしまっていたのだろうか。

オレの下で乱れ狂うみわを思い出すと、すぐにでも復活してしまいそうだ。

みわは、恨めしそうにオレを上目遣いで見つめ返してくる。

「……黄瀬くん以外に誰がいるの……」

黄瀬くん、に戻ってる。

「みわ、涼太呼びがなくなってるっスよ!」

涼太、涼太とうわごとの様に呼ぶのが堪らなかったんスけど。

みわは顔を赤らめて、何かを一所懸命に言おうとしている。
でも言葉になってない。

「……ベッド限定ってのも、悪くないっスかね。『みわっち』」

みわっちが照れたように柔らかく微笑む。
頬はまだ紅く染まっていて、身体中には情事の余韻が残っていた。

男は出しちゃえばそれでスッキリだけど、女のコは雰囲気が大事っスもんね。

「黄瀬くん……ずっと……我慢させてて、ごめんね」

「ん? そんなに長い事待ってないっスよ。気にしないでいいって」

大嘘つき。

抱きしめたい。でも怯えさせたくない。
我慢しなければ。抱きたい。抱きたい。
メチャクチャにしたい。愛したい。
壊したい。大事にしたい。耐えろ。

ずーっと、身体中にドロドロした様々な感情が渦巻いていて、辛うじてギリギリの所で理性を保っていた。

ここ数日のように一緒に入浴したり寝ているうちに、遅かれ早かれオレの理性は決壊してしまっていたかもしれない。

逸る気持ちを抑えられず、抱き潰してしまうのではないかと心配したけれど、なんとか思いとどまれて良かった。

……隣で横になっているみわっちの姿を見ると、抱き潰したのと大差ない気もするけど……。


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